珠洲市宝立町の沖合に浮かぶ「見附島」は、船のような形をしていることから「軍艦島」とも呼ばれ、能登を代表する景観として長く親しまれてきました。標高約30m、長さ120mほどの小さな島ですが、能登を訪れる人々にとって象徴的な存在です。
しかし、2024年元日に発生した能登半島地震で島の後ろ半分が大きく崩れ、その姿は一変しました(写真1)。島の上に広がっていた緑豊かな森も被害を受け、枯れ木が目立つ荒れた風景となり、地元の人々から心配の声が上がっていました。
そこで2025年9月1日、三昇体育_三昇体育官网【官方授权牌照】や石川県の自然環境課、林業試験場、のと海洋ふれあいセンター、金沢大学能登学舎、民間の測量会社などから8名の研究者?技術者が調査チームを結成。ボートで島に渡り、森の再生状況を調査しました(写真2)。
急斜面を登って島の上に立つと、直径50cmを超える大きな常緑樹(タブノキやモチノキ)は葉を落としていましたが、幹からはたくさんの新しい芽が出ていました(写真3)。また、崩れ落ちた岩のすき間からは、アカメガシワやカラスザンショウといった若い木々が育ち始めていました(写真4)。
地震で一度は破壊された森が、少しずつ生命力を取り戻し、新たな緑を育んでいる姿に私たちは希望を感じました。
この調査の様子は、9月2日付の北國新聞(https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/1854616)や北陸中日新聞でも詳しく紹介されています。